投資信託で年利10%という高い目標をたてる際に知っておくべきポイントとはなんなのでしょうか?
それは、簡単な数式を知るということになります。
それは、『想定リスクは期待リターンの約3倍だ』ということです。
逆にいうと、『期待リターンは想定リスクの約3割』ということになります。
つまり、10%のリターンを狙うには標準偏差で30%のリスクをとる必要があるということで、1年で資産価格が最大60%下落する可能性があるということです。
購入した投資信託が1年目で大きく沈んだとしても、腹をくくって気長に行う必要があるということであり、ここで冷静さを欠いて売ってしまえば、その時点で損失が確定するというものです。
簡単にまとめると、投資信託とはいえ、長期にわたって比較的高いリターンを求めるのであれば、高い価格変動リスクがついて回ることをしっかり理解する必要があることです。
それらを踏まえた上で、投資信託で年利10%を狙う際、今度はどういった投資信託に目をつけるのかがポイントになります。
これは1年で9~10%の高い利率を求めるのですから、おすすめ商品としては、必然的に新興国株式を中心とした投資信託に限定されてきます。
ここ最近の傾向を踏まえますと、新興国は経済が停滞気味で若干躊躇しがちですが、この状況は逆にいうと比較的に『好材料』ともとれます。
長期的視点で見据えた際、停滞しているということは何かしらの機会での成長の可能性を秘めているということになります。
そして、もう一つ大事な要素は新興国は今後も人口が増え続けるということです。人口増加は同時に消費の拡大へと繋がるため、経済の成長においては欠かせない要因です。
比較的高い利回りを投資信託で求めるのであれば、ここであげた数式を理解し、成長性の高い国を運用対象にするのが良いでしょう。