NISAのデメリットを知る

今年より、ついに始ったNISA。(少額投資非課税制度)。
株式などの運用益にかかる税金の20%が非課税という特徴を持ったこの制度は、各会社がおすすめし広告戦略もあってか、昨年末から爆発的な勢いで、口座開設数が増えたようですが、制度の詳細を知らなかったため、ちょっとしたトラブルもちらほら耳に入ってきます。

せっかくですので、ここで、NISA制度に関するデメリットを改めて説明することにしましょう。

NISA制度の最大のデメリットだといわれているのが、『損益通算と3年間損失繰越ができない』ということです。
株式取引では、当たり前ですが『利益が出る』こともあれば『損をする』というリスクもつきものです。通常の株式取引をしている場合は、『利益』と『損失』を通算した上で、税金を計算することになります。

しかし、NISA口座を通じて取引を行った株式や投資信託などは、他の口座から買ったものと比較した場合、通算することができません。

多少大げさに言うと、NISA口座で取引を行うからには、『絶対に利益をだす』必要があるということになるのです。

また、口座は1人ひとつだけで、一度口座を開設すると、他の金融機関などでNISA口座をもつことはできません。4年間は同じ口座を利用する必要があります。

ちなみにNISA口座で取引できるのは年間に100万円までと決まっています。だからといっても50万円しか購入しなくても次の年に残りの50万円枠を繰越することもできません。

150万円にはならず、やはり100万円ということになるのです。

ざっとした説明ですが、これらのことを踏まえた上で口座を利用されることをおすすめします。どういった取引を行うかで、通常の口座とNISA口座のどちらが良いか比較して考えてみるのが良いでしょう。

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