投資信託でおすすめの積立方法は?

小額投資非課税制度(NISA)の口座開設と同時に、投資信託を初められた方も多いと思います。

投資信託は、多くの投資家から集めた資金をプロの専門家が複数の株式や債券に投資を行う仕組みとなっており、投資額が小額であっても、資産を分散することができることから、値下がりなどの様々なリスクを分散・軽減することが出来ます。

しかし、リスクの低い投資信託でも、損失がでる可能性はありますので、よりリスクを抑えることが出来る積立投信がおすすめです。

積立投信とは、毎月決められた積立日に、自動的に特定の商品(投資信託)を購入するように設定する投資方法です。購入方法としては、一定額を購入する方法であれば、金融商品の価格が変動して、値上がった場合は、購入口数が減り、値下がった場合は、購入口数が増えるというように、自動的に買う分量が決定されるため、平均取得価格を引き下げることが出来ます。

一定額を購入することによって、相場を判断して売買する必要もなく、機械的に投資が出来る、そして、平均取得価格を引き下げることによって、損失を少なくするというメリットを享受することが出来るのです。

積立投信には大きなメリットもありますが、同時にデメリットも存在します。自動的に毎月一定金額を投資し続けるため、金融商品を選定する機会がないということです。経済状況や年月が経過することによって、より良い金融商品が出てきたり、金融商品の価値が低くなっている事もありますので、積立金額が増えているのかどうか、また、他の金融商品を見てみるなど、1年に1回は、積立投信を見直しましょう。

また、積立対象となっている投資信託は手数料が高いというのもデメリットです。手数料が気になる方は、購入手数料が無料のノーロード投信を利用したり、出来るだけ購入手数料・信託報酬が低い投信を購入されると良いでしょう。証券会社の中には、購入手数料無料キャンペーンを行うこともありますので、お得なキャンペーンを利用するのもおすすめです。

積立投信のメリットとデメリットをしっかり把握した上で、積立投信をするなら、NISAと組み合わせての活用が断然おすすめです。

NISAなら、毎年100万円までの非課税投資枠が設定されていますので、投資金額100万円分までの株式投資や投資信託にかかる値上がり益や配当金(分配金)が非課税となります。例えば、NISA口座で積立投信を行った場合、月々5万円を積立てると、年間で60万円になり、5年後には300万円の積立になります。

5年後に一部を売却し、100万円の売却益が出たとすると、通常なら約20%の税金が課せられますが、NISA口座なら非課税になるため、100万円の売却益がそのまま自分の資産となるのです。

このように、積立投信とNISAを組み合わせることで、税金が免除され、お得に資産運用することが出来ます。NISAは2023年までの限定制度となっていますので、積立投信と同時にNISA制度もぜひ活用して下さい。

また、積立投信をされる場合は、目標を立てることも大切です。ネット証券では、積立シミュレーションを提供しているところもあり、毎月の積立金額から、最終積立金額を計算することも出来ますので、簡単に積立投資の目標を立てることが出来ます。毎月の積立金額も、安易に決めるのではなく、目標を達成できる金額に設定することで、理想とする未来を実現することが出来ます。

積立投信の毎月の最低積立額は、積立投信を取り扱っている証券会社等によって異なりますが、大体500円~、1、000円からという、小額からの積立が可能です。積立投信を行っている証券会社等は数多くありますので、毎月の最低積立金額や取り扱っている金融商品なども含めて、比較検討してみて下さい。

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