海外株式を買うことがリスクヘッジになるか

グローバル社会と言われはじめて久しいですが、まさに、中国の不祥事やアメリカの経済指標の動きが、日本の株式市場はもとより、世界経済に影響与えています。昔に比べて世界は密接になっているのです。投資信託でも、リスクを管理するために、様々な投資対象に分散しようという考えがあります。投資信託の投資先に海外株式を購入するのは非常に標準的な投資手法になっています。

しかし、海外株式を購入することが、いま、どれぐらいの意味を持つのでしょうか?
なぜなら日本株式は十分に海外の影響を受けているからです。連動せず、個別で動いているならば、海外株式を買うことはリスクヘッジになります。しかし、2008年のリーマンショックでわかるように、世界は「同時に」不況になりました。

日本は自動車や家電など、レベルの高い品物を世界中に積極的に輸出してきました。一方で、中国やインドなど経済成長著しいアジアの国々が、自国の技術を向上させて、産業が一気に発展してきています。日本の企業にとっても、無視のできないレベルになりつつあるのです。

国家間の、モノや人がたくさん移動して、売買が活発になり、投資マネーも国家間を毎日飛び交っています。世界中の国同士が経済的に強く結び付くようになり、その結果、スモールワールドと呼んでもおかしくないような「経済のグローバル化」がなされたのです。
グローバルな世界の中で、海外株式を購入することは、はたして分散投資になりえるのでしょうか?
筆者としては、分散するならば、国内のヘッジファンド自体へ投資することで、ポートフォリオをつくっていきたいと考えています。

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