Jリートの中で特化型のリートは、100%オフィスビルのみに投資しているオフィスビル特化型、ショッピングモールなどに投資している商業施設特化型、賃貸マンションやアパートなどに投資している住居特化型、倉庫や物流施設に投資している物流施設特化型、ホテルなどの宿泊施設に投資しているホテル特化型のリートがあります。
これらの特化型リートの他に、オフィスビルと物流施設など2タイプの対象物件に投資している複合型のJリート、オフィス、商業施設、ホテルとあらゆるタイプの対象物件に投資している総合型のJリートがあります。
複合型および総合型のJリートは、オフィスビル中心に投資しているJリートが多いです。
オフィスビル型のJリートは、景気に左右されやすく、景気が悪くなると、テナントから企業が撤退するため、賃貸料収入が落ち込み、安定した経営が期待できなくなります。
そこで、おすすめしたい総合型Jリートの銘柄は、5タイプの対象物件に投資しているユナイテッド・アーバン投資法人です。
なぜなら、ユナイテッド・アーバン投資法人は、投資の対象物件が、オフィスビル、商業施設、住居、ホテルなど多岐に渡っており、他のJリートのように集中的な投資をしておらず、リスク分散が出来ているからです。
経営の安定性を示す指標として、投資対象物件の稼働率に注目する必要があります。
平成26年9月で、ユナイテッド・アーバン投資法人の稼働率は、全ての施設をトータルして、98.2%になっています。
稼働率は、リートの種類によって、異なりますが、軒並み95%が平均値なので、高い稼働率であるといえます。
投資地域も重要な要素
そして、投資している地域も、人口の多い首都圏に対して50%を投資しており、福岡、名古屋、京阪神などの地域経済圏への投資は、1/3未満となっています。
ユナイテッド・アーバン投資法人が投資している物件の中で、取得価額が最大の物件は、ヨドバシカメラマルチメディア吉祥寺です。
吉祥寺は、住みたい街ランキング1位にもなっている場所であり、この物件も吉祥寺駅から、徒歩3分の場所にあります。
この物件は、家電量販店のヨドバシカメラに一括賃貸しており、その他、飲食店や衣料店なども転借テナントとして入居しています。したがって、顧客の集客力やアクセスの良さが高く、安定した稼働が見込め、収益性も期待できます。
他の投資物件も、集客力やアクセスの良さを意識しており、ユナイテッド・アーバン投資法人は将来性が期待できるJリートの銘柄であるといえます。